高血圧患者の将来に悪影響を与える9つの危険因子

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高血圧患者の予後に影響を与える危険因子がある

高血圧症の患者様の予後(※)は心血管疾患(※)を発症するか否かで大きく変わってきます。

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予後とは病気などをした後の「患者様の状態の将来的な見通し」のことです。例えば、予後良好と言えば、患者様の将来的な見通しは悪化や急変などはしにくく、体調は安定または回復していくだろうと言うことになります。心血管疾患とは心臓・血管などの循環器における病気で、心筋梗塞や不整脈などが該当します。

この心血管疾患は様々な危険因子の影響により発症する可能性が高くなります。

では、危険因子にはどのようなようなものがあるのでしょうか?

血圧値

同じ高血圧患者であっても、薬の服用により血圧が正常範囲でコントロールできている方もいれば、最も重症である「Ⅲ度高血圧」の方や、非常に血圧が不安定な方もいます。

Ⅲ度高血圧については、以下の記事をご参照下さい。

高血圧症にトクホは有効か?

2018.05.03

この場合当然、正常範囲に血圧がコントロールできている方のほうが、心血管疾患に対するリスクは低くなります

糖尿病

他の要因と比べて、特に悪影響となるのが糖尿病です。

心筋梗塞や脳卒中の発症率は、糖尿病に高血圧があると、糖尿病や高血圧のない方に比べて6~7倍になると言われています。
(※参考 糖尿病で高血圧のある方へ

通常、診察室における血圧測定で140/90mmHg以下が正常域血圧と言われていますが、糖尿病を持つ方の血圧の目標値は130/80mmHg未満と、より厳格な数値となっています。
(※参考 高血圧治療ガイドライン2014

高血圧も糖尿病も生活習慣病のため、食事療法や運動療法により改善できる見込みが十分にあります。

生活習慣の見直しで改善できない場合は、適切な薬剤により正常範囲に保つことが重要です。

もし、糖尿病を放置している方がいればすぐに受診することをお勧めします。

高齢

高血圧・高齢の画像

現在、高齢者の定義は65歳以上となっていますが、高齢者には高血圧症の方がとても多いです。

高齢者と言う事実のみで心血管病は発症しやすくなりますが、高齢者には高血圧症の方がとても多いため、二重にリスクが発生しやすいのです。

喫煙

喫煙により血圧は上昇し、動脈硬化が進行し、心血管疾患を引き起こしやすくなります。

高血圧患者がタバコを吸った場合の脳卒中のリスクは、高血圧患者で喫煙をしない方よりもはるかに高くなります。

しかし、喫煙者であっても禁煙を継続することで、脳卒中のリスクはかなり低下します。

現在喫煙している方も、今から禁煙すれば脳卒中のリスクは抑えることができます。

禁煙は簡単なことではないですが、私の知っている限りでは、何度も禁煙に挑戦し、失敗を繰り返した後に達成できる方が多いです。

一度で諦めてしまうのは失った費用も時間ももったいないので、失敗を糧にして禁煙できるまで根気よく挑戦しましょう。

脂質異常症

脂質異常症は、

HDLコレステロール40mg/dL

LDLコレステロール140mg/dL

トリグリセリド(TG)150mg/dL

のいずれか1種類以上を満たす場合を指します。

高血圧症は動脈硬化を進行させますが、脂質異常症も動脈硬化を促進させます

高血圧症と脂質異常症を両方とも発症することで、より心血管疾患が起こりやすくなります。

肥満

高血圧・肥満の画像

肥満者は正常体重者と比べ、約2~3倍多く高血圧症にかかります。

(※ 肥満と高血圧|一般社団法人 日本肥満症予防協会

肥満がある方は、糖尿病なども同様ですが、食事・運動療法に励みましょう。

ただし、極端なダイエットは良くないので、無理のない適切なダイエットを心掛けるようにしてください。

各個人に適した食事療法は、各個人の背景などにより異なるため、管理栄養士などに相談してみましょう。

肥満はBMIが25以上とされていますが、BMIの算出式などに関しては「高血圧の予防と改善が期待できるDASH食(ダッシュ食)とは?」の記事をご参考にして下さい。

BMIが25以上であっても筋肉質な方は問題になりにくく、主に心血管疾患に対して悪影響となるのは内臓脂肪型肥満の方です。

肥満タイプのひとつで、腹腔内の腸のまわりに脂肪が過剰に蓄積している状態。比較的男性に多くみられる。

(引用元 「内臓脂肪型肥満 | e-ヘルスネット 情報提供」)

メタボリックシンドローム

「メタボ」と言う言葉はよく聞くと思いますが、メタボリックシンドローム(通称、メタボ)の定義は具体的にどのようなものなのでしょうか?

まず、おへその高さの腹囲男性で85cm以上女性で90cm以上を必須条件としますので、これに該当しない方は以下の条件にいくつ該当したとしてもメタボリックシンドロームではありません

上記の条件に該当した場合は、これに加えて下記の三つの条件のうち、二つ以上の条件に該当した場合、メタボリックシンドロームとなります

  1. 中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれかまたは両方
  2. 上の血圧(収縮期血圧)が130mmHg以上、下の血圧(拡張期血圧)が85mmHg以上のいずれかまたは両方
  3. 空腹時血糖が110mg/dl以上

(※参考 メタボリックシンドロームの診断基準|e-ヘルスネット

このような定義のため、上記の「肥満」に該当する方は、多くの方がメタボリックシンドロームにも該当するようになりそうです。

メタボリックシンドロームがあることにより、心血管疾患罹患したり、心血管疾患死亡する危険性は1.5~2.4倍上昇することが報告されています。
(※参考 高血圧治療ガイドライン2014|日本高血圧学会

若年(50歳未満)発症の心血管疾患の家族歴

ご家族の方が50歳未満で心血管疾患を発症している場合は、そうではない方に比較して心血管疾患を発症しやすいと言われています。

臓器障害・心血管疾患

高血圧症の方は、脳出血脳梗塞狭心症心筋梗塞心不全などを起こしたことがある方や、現在もその病気がある方は、再発のリスクが高かったり、症状が進行しやすくなるため将来的に悪影響となります。

また、慢性腎臓病糖尿病性腎症蛋白尿などの腎機能低下がある方も、高血圧により腎臓の血管の動脈硬化が進行し、腎機能低下がより進行しやすくなり、心血管疾患も起こりやすくなります。

最後に

心血管疾患を引き起こしやすくする危険因子は、上記の他にもまだあるのですが、専門的な内容となるためここでは割愛させて頂きます。
(詳細を確認されたい方は「高血圧治療ガイドライン2014」をご参照下さい。)

高血圧症の方はとても多くの危険因子がありますが、これらの悪影響となる要因をいかに自己管理するかで、予後が大きく変わってくると言えます。

 

以上、「高血圧患者の将来に影響を与える9つの要因」でした。

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