家庭血圧と診察室血圧はどちらが重要か?

血圧計の画像

薬局で患者様とお話していても、ご家庭に血圧計を持っておられる方でも、驚くほど多くの方が「家庭では血圧を測っていない」とおっしゃいます。

多くの方は、医師に測定してもらう「診察室血圧」こそ重要であり、家庭で測定する血圧は補助的なのものだと信じておられるのだと思います。

しかし、それは本当にそうなのでしょうか?

今回の記事は、血圧測定を家庭でも正しく測定できていることが大前提となっています。

正しい血圧測定に関しては、下記の記事を参考にして下さい。

血圧を正しく測定するための11ヶ条

2018.05.15

血圧測定の種類と役割

まず血圧測定には、どのような種類があり、どのような役割があるのか見ていきます。

血圧測定には、診察室で測定した「診察室血圧」、家庭の血圧計で測定した「家庭血圧」、自動血圧計(ABPM)で測定する「自由行動下血圧」があります。

診察室血圧

診察室血圧は、本来は「診察室血圧測定法」と言う厳密な血圧測定に関する決まりに従って血圧を測定されます。

この指針を厳守した血圧測定は、家庭血圧や自由行動下血圧と同等の臨床的価値があると言われています。

しかし、残念ながら臨床の現場ではこの指針にきっちりと従って血圧測定が行われることは少ないです。

このため診察室血圧の臨床的価値に関しては、近年疑問が持たれつつあります。

家庭血圧

家庭血圧は、継続的に、落ち着いた環境で何度も測定が可能であり、本来の血圧値に近い値を反映していると言えます。

さらに、高血圧治療薬の過剰な血圧低下や、逆に薬の効果が不十分であればそれを知ることができます。

また、服薬前の血圧測定により薬の効果が十分持続しているかどうかを見ることができます。

その他、白衣高血圧や仮面高血圧の1日の血圧変動を捉えることができ、季節による血圧変動も把握しやすくなります。

このように家庭血圧を測定することで、多くのベネフィットを得ることができます。

白衣高血圧と仮面高血圧については、下記の記事をご参照下さい。

あなたはどのタイプ?家庭血圧と診察室血圧による分類と危険度

2018.05.16

自由行動下血圧

自由行動下血圧とは、自由行動下の血圧を15~30分間隔で、24時間または昼間、夜間、早朝などに測定する方法です。

白衣高血圧が疑われる方や測定する時間帯により血圧にばらつきがある方、高血圧の薬が効きにくい方に有効だと言われています。

家庭血圧と診察室血圧の重要性

上記の理由から家庭血圧は診察室血圧と同等以上の価値があると言われています

診察室血圧だけを信じるのではなく、ご自身で血圧を測定し管理することが重要です。

是非、ご家庭に血圧計がある方は積極的に測定していただければと思います。

仮に、ご家庭に血圧計がない方であっても、血圧の変動や異常値を自身で把握するために、定期的には血圧測定をすることをおすすめします。

各測定法における高血圧判定の基準の違い

家庭血圧の画像

家庭血圧がいかに重要かと言うことを説明してきました。

次に、診察室血圧と家庭血圧などで、高血圧と判定する基準について見ていきます。

一般の方の認識では、高血圧症は「上の血圧が140mmHg以上、下の血圧が90mmHg以上」だと思われている方が多いのでしょうか?

これは間違いではないのですが、診察室血圧での基準となります。

ご家庭で血圧を測定する際は、もう少し厳しい基準となるのです。

以下をご覧下さい。

測定法による高血圧の基準値(※ 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014」より作図)

上記の表を見ると、家庭血圧では、診察室血圧より厳しい基準である、135/85mmHg以上で血圧が高値であると判定されることが分かります。

これは、家庭では診察室よりもリラックスした状態であることが多く、これによる血圧低下を考慮したものです。

また、24時間自由行動下血圧では、家庭血圧診察室血圧よりも低い基準が設けられていることが分かります。

ご家庭で血圧を測定する際は、上記の違いも知っておくようにしましょう。

 

以上、「家庭と診察室で測定する血圧値はどちらが重要か?」でした。

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