骨粗鬆症の薬の一部には血圧を上昇させる恐れがある

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前回の記事「ピルや更年期障害の一部の薬には血圧上昇の副作用あり」で、エストロゲン製剤が血圧上昇につながる恐れがあることを書きましたが、エスロトゲン製剤も骨粗鬆症の治療薬としても使用されることがあります。

今回は、骨粗鬆症治療薬の中でも血圧を上昇させる恐れのあるものについて解説したいと思います。

エストロゲン製剤

骨粗鬆症治療薬としてエストロゲン製剤が使用されることがあることは既に書きましたが、エスロトゲン製剤のエストラーナテープ(※)やジュリナ(※)やウェールナラ(※)などは骨粗鬆症の治療薬としても使用されることがあります。
(※先発医薬品の名称を記載しています。)

エストロゲン製剤に関しては前回投稿していますので、ここでは省略させて頂きます。

アルファカルシドール製剤

骨粗鬆症治療薬の中に、「活性型ビタミンD製剤」と言う薬剤があります。

活性型ビタミンD製剤は高齢者が筋力低下により転倒しやすくなるのを予防する効果があります。

活性型ビタミンD製剤の中でも血圧上昇の恐れがあるのは、一般名(主成分の名称)で「アルファカルシドール」で、先発医薬品名が「アルファロール」、「ワンアルファ」と言う薬剤です。

アルファカルシドールは、軽度の血圧上昇がみられる事があり、その他にも高カルシウム血症の副作用が起こりやすいと言う特徴があります。

このため、高血圧症がある方もない方も、アルファカルシドールを服用中の患者様は、ご家庭で血圧を自己測定されることが望ましいです。

高カルシウム血症は、血液中のカルシウム濃度が上昇する疾患で、血液検査で判定することができます。

起こりやすい症状は、倦怠感イライラ感吐き気などです。

活性型ビタミンD製剤と市販のカルシウム剤などを一緒に摂取する場合は、高カルシウム血症の恐れがあるため、摂取する前に服用の可否についてかかりつけの医師への確認が必要です。

ビスホスホネート製剤

骨粗鬆症治療薬の中に、「ビスホスホネート製剤」と言う薬がありますが、ビスホスホネート製剤も血圧を上昇させる事があります。

ビスホスホネート製剤は骨粗鬆症の標準的な治療薬となっており、幅広く用いられています。

骨粗鬆症による痛みの緩和にも効果があります。

「起床時に180mL以上の水で一気に服用し、その後30分(ボンビバ錠は60分)以上横にならず、水以外の飲食や他の薬剤の服用をしない」と言う特殊な用法のため、飲み忘れが多い薬剤でしたが、週に1回または月に1回服用タイプの製剤が出てきたため、飲み忘れによる問題も少なくなりました。

ビスホスホネート製剤には以下の製品があります。

一般名(※) 商品名(先発医薬品)
アレンドロン酸ナトリウム水和物 フォサマック
ボナロン
リセドロン酸ナトリウム水和物 アクトネル
ベネット
 ミノドロン酸水和物  ボノテオ
 リカルボン
 イバンドロン酸ナトリウム水和物 ボンビバ

(※ 一般名とは、薬剤の主成分の名称となります。)
(ダイドロネルはビスホスホネート製剤ですが、血圧上昇の副作用が知られていないため記載していません。)

ジェネリック医薬品(後発医薬品)である場合の名称は

一般名+剤型+含量+会社名(屋号など)」(剤型とは薬の形態のこと)

となっていることが多いです。

例を挙げると、アレンドロン酸35mg「日医工」のようになります。

ご自身の服用されている医薬品の詳細に関しては、「添付文書情報メニュー」をご参照下さい。

ビスホスホネート製剤の血圧上昇以外の主な副作用

活性型ビラミンD製剤では高カルシウム血症が起こりやすくなると書きましたが、逆にビスホスホネート製剤では血液中のカルシウム濃度を低下させることで、低カルシウム血症が起こりやすくなります

低カルシウム血症では、血液中のカルシウム濃度が低下しますが、初期では症状が出ない事も多いです。

低カルシウム血症で出やすい症状としては、手や唇の痺れや、イライラ感吐き気不整脈などです

その他、胃・十二指腸潰瘍食道潰瘍腹痛便秘下痢などの副作用が出ることがありますが、特に重篤なものは少ないです。

リセドロン酸ミノドロン酸イバンドロン酸妊婦には使用できません

また、「顎骨壊死」と言う症状が現れることがありますが、これはビスホスホネート製剤を服用中に抜歯などの処置をした際や、局所感染が起こることで発症することが多いと言われています。

これを防ぐには、以下のような事に気を付けましょう。

  • 口腔内を清潔に保つ
  • 定期的に歯科検診を受ける
  • 歯科受診時には歯科医にビスホスホネート製剤を服用していることを伝える

以前は、ビスホスホネート製剤を服用中に抜歯をする場合は、ビスホスホネート製剤の服用を事前に中止するよう勧められていましたが、現在は感染予防をしっかり行うことで発症を低下させることができるため、事前に服用を中止しないことも多いようです。

いずれにしても、歯科治療前に歯科医師ビスホスホネート製剤の服用をしていることを伝えた上で、かかりつけの医師または歯科医師の指示に従うようにして下さい。

モノクローナル抗体製剤

最後はモノクローナル抗体製剤の「プラリア」と「ランマーク」についてです。

一般名(主成分名)はデノスマブで、強力な骨形成効果があります。

ただ、「骨粗鬆症」に健康保険が使用できるのはプラリアのみで、ランマークは「多発性骨髄腫による骨病変及び固形癌骨転移による骨病変」などによる使用でしか健康保険の使用は認められていません。

副作用は血圧上昇の他、ビスホスホネート製剤同様に低カルシウム血症顎骨壊死などの恐れがあるため、予防のためカルシウム剤を併用するなどします。

 

以上、「骨粗鬆症の薬の一部には血圧を上昇させる恐れがある」でした。

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