中高年の味方エパデールT!でも高血圧の人は使えないの?

エパデールT・血圧

先日、薬局にこんな患者さんが来られました。

おじさん
こんにちは~。
ちょっと相談に乗ってもらえますか?
JIN
こんにちは!
どうされましたか?
おじさん
中性脂肪が高めだから下げたくて、ネットで探してたら「エパデールT」って商品があったんだけど、よく見たら「高血圧の治療を受けてる人は服用しないで下さい」って書いてあったんですよ。
やっぱりエパデールTは血圧を上げちゃうんですか?
JIN
確かに、エパデールTの添付文書にはそのような記載がありますね。
でも、それは血圧を上げてしまうからではないんですよ。
おじさん
えっ!
じゃあなんでダメなんですか?

エパデールTは血圧を上げる訳でもないのに、添付文書に「高血圧の治療を受けている方は服用できない」と記載されていますが、これは本当に服用してはダメなのでしょうか?

エパデールTは血圧が高い人に本当に服用できないのか?

結論から言うと、エパデールTは高血圧の治療を受けている方は服用できません。

エパデールTの添付文書には以下のような記載があります。

エパデールT

しかし、エパデールT自体が血圧に対して悪影響を及ぼすことはありません。実際、エパデールTは医療用医薬品の「エパデールS600」と同じ主成分が同量入っているのですが、医療現場では高血圧治療薬とよく併用されています。

エパデールTが高血圧治療中で使用できない理由

なぜ、エパデールTが高血圧治療中では服用できないのかと言うと、「高血圧があり中性脂肪も高い方は市販薬であるエパデールTで様子をみるのではなく、医師の治療を優先すべき」と言うことなのです。

おじさん
高血圧の治療はお医者さんでちゃんと診てもらってるんだし、なんで高血圧と中性脂肪の両方があるとエパデールTが飲めないのか納得いかないな~。

中性脂肪が高く、高血圧のある方は動脈硬化のリスクが高い

中性脂肪が高く、高血圧症もある方では、血管が硬く、もろくなりやすくなっています。この状態は、中性脂肪が高いだけの方に比べて危険性が高い状態だと言えます。

このような方が、ご自身で市販薬を購入して様子をみるのは推奨されていなく、医師の管理下で適切な治療がなされるべきなのです。

JIN
高血圧は、普段何も症状がなくとも突然致死的な病気を発症するので、リスクが高い方はやはり受診すべきですね。
おじさん
なるほど。
でも、中性脂肪が高いからかかりつけのお医者さんに受診したんだけど、「しばらく生活習慣の改善で様子をみてみましょう」って言われたんだけど、それでもエパデールTはお勧めできないの?

エパデールTは中性脂肪の治療を受けているか否かではなく、「高血圧と診断されている方」が使用できない

先述しましたが、あくまでも高血圧の治療を受けている方はエパデールTは使用できません。つまり、高血圧の治療を受けていない場合であって、中性脂肪が高めで医師から「要生活習慣改善」と言われているのであれば「使用できる」と言うことになります。

JIN
高血圧と診断されている時点で、動脈硬化のリスクは高いと判断されている訳です。
その状態では、中性脂肪を下げるために医師から「要生活習慣改善」言われていたとしても、エパデールTは服用せず医師の指導の下で治療を進めるべきなのです。
おじさん
運動するのは面倒だからと思ったんだけど、やっぱり薬には頼れないか~。
JIN
エパデールTは確かに中性脂肪を下げる効果がありますが、全く運動や食事は気にしなくていいと言う訳ではありません。
エパデールTはあくまでもサポートするものであり、生活習慣の改善なくして簡単に中性脂肪を下げれるものではありませんので、そこは間違えないようにしましょう。
おじさん
添付文書をよくみると、脂質異常症や糖尿病の診断を受けた人も服用できないって書いてるけど、やっぱり同じ理由なの?

エパデールTが脂質異常症や糖尿病に使用できないのも動脈硬化のリスクが高いため

エパデールTの添付文書には、「脂質異常症や糖尿病の方も服用できない」とあります。

この理由は、上記と同様に高血圧に「糖尿病」や「脂質異常症」がある場合には、やはり脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まってしまうためです。

糖尿病は動脈硬化のリスクが非常に高い

高血圧と共に糖尿病も動脈硬化のリスクが高く、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こしやすくなります。

糖尿病も高血圧症も動脈硬化を進める病気です。糖尿病があると、糖尿病がない人に比べて2~3倍、心筋梗塞や脳卒中の発症率が高くなります。さらに糖尿病に高血圧が加わると、糖尿病や高血圧症のない人に比べて6~7倍になると言われています。
(※引用元 糖尿病で高血圧のある方へ

このため、糖尿病のある方で中性脂肪が高めの方はエパデールTを試すのではなく、すぐに受診すべきだと言えます。

おじさん
糖尿病があるとすごいリスクが高いんだね。
今気が付いたんだけど、そもそも中性脂肪が高いってことは、脂質異常症なんじゃない?

中性脂肪が高い=脂質異常症?

以下は、脂質異常症のガイドラインを要約したものです。

脂質異常症の診断基準と手順

6章には,脂質異常症の診断基準は動脈硬化発症リスクを判断するためのスクリーニング値であり,治療開始のための基準値ではないことを明記した。診断基準値(空腹時採血)は,LDL-Cが140mg/dL以上を高LDL-C血症,HDL-C40mg/dL未満を低HDL-C血症,TG150mg/dL以上を高TG血症,non-HDL-C170mg/dL以上を高non-HDL-C血症とした。
(※引用元 動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症診療ガイド2018年版刊行| トピックス|THERAPEUTIC RESEARCH On-line

難しく書かれていますが、必要なところだけ簡単に説明すると以下の基準値から外れると異常と言うことになります。

<strong>脂質異常症の診断基準</strong>

LDLコレステロール・・・140mg/dL以上

HDLコレステロール・・・40mg/dL未満

中性脂肪(TG)・・・150mg/dL以上

non-HDLコレステロール・・・170mg/dL以上

しかし、この基準値から外れたとしても、すぐに治療を開始するかどうかは医師の判断になります。理由は、脂質異常症のリスクは個人差があるためです。例えば、閉経前の女性では閉経後の女性よりも脂質異常症のリスクはかなり低く、後者よりも積極的に治療はされません。

本題に戻りますが、上記をみると「中性脂肪が基準値より高い」と言うことは「脂質異常症」であるかのように思えます。

おじさん
やっぱり、中性脂肪が高いと言うことは脂質異常症になるから、エパデールTは使えなってことじゃない?
JIN
いやいや、そうではないんです(^^)

中性脂肪が基準値よりも高くとも、脂質異常症とは診断されていない方もいます。上記はあくまでも、「診断基準」であり、一つでもこの数値を超えると必ず脂質異常症と診断される訳ではないのです。

脂質異常症と診断するか否かは、あくまでも様々な検査値などから総合的に診断をする医師の判断であり、中性脂肪が基準値を超えていたとしても、すぐに脂質異常症と診断されない方も中にはいるのです。

おじさん
じゃあ、エパデールTは具体的にどんな人が使えるの?

エパデールTが使える人はごく限られた人のみ

エパデールTが使えるのは「中性脂肪が150~300mg/dL」の方とされています。

つまり、健康診断などで中性脂肪が高めと指摘された方であって、医師から「生活習慣の改善」とだけ言われたり、薬による治療をまだ受けていない方で、脂質異常症の診断を医師から受けていなく、高血圧や糖尿病などの治療も受けていない方のみです。
(生活習慣病に関わらない部分での服用するための条件は他にもあります。)

おじさん
そんなに厳しいの!?
そんなにハードルが高いと誰も購入できないんじゃない?
JIN
注意事項さえ守れば、エパデールTの副作用リスクは決して高くはないのですが、生活習慣病は長期の服用が想定され、自己管理をすることが非常に難しいと言う意見が医師会からあり、このような厳しい販売条件がしかれているようですね。
これには賛否両論あるようです。
おじさん
これから、政府もセルフメディケエーションを進めていこうとしているのに、そんな便利で副作用の危険性も低い薬がなかなか販売できないような仕組みを作るなんて、個人的には腑に落ちないな・・・。
エパデールTが自分に使えないことは分かったんだけど、友人は服用できると思うから勧めてあげようかな。
エパデールTはインターネットの通販でも購入できるの?

エパデールTはどこで購入できるか

以前は、エパデールTは「要指導医薬品」であり、インターネットで購入することができない医薬品でしたが、安全性に問題がないと判断され、2019年4月15日から要指導医薬品から「一類医薬品」へと切り替わり、インターネットでも購入が可能となりました。

要指導医薬品・一類医薬品とは

要指導医薬品とは、特にリスクが高い医薬品やリスクがどの程度あるのかまだ不確定な医薬品に指定されます。主に、医療用医薬品から市販薬に切り替わったばかりの医薬品などが、インターネットなどで購入され危険な使用をされないように、薬剤師がドラッグストアなどで対面で販売する医薬品です。

一類医薬品とは、要指導医薬品ほどリスクは高くはない、または一定の安全性が確認できた医薬品に指定されます。薬剤師の販売が義務づけられていますが、インターネットで購入することは可能です。

しかし、先述した通り生活習慣病は自己管理をすることが難しいため、服用開始後は3カ月ごとに病院などで採血をして、中性脂肪値が改善していない場合は継続して服用できるのか医師・薬剤師に相談しなければいけないとされています。

さらに購入する際は、血液検査の結果や病院へ受診していることを記載した「セルフチェックシート」と呼ばれるの書面を毎回提出しなければいけません。そこで、薬剤師に中性脂肪値が改善していないと判断された場合には、服用を中止してと受診するように指導されます。

販売する側の薬局やドラッグストアは薬剤師がいればどこでも販売できると言う訳ではなく、研修を受けた「販売認定薬剤師」がいる薬局でしか購入できません。これが実店舗ではかなり少ないため、購入のために薬局やドラッグストアに行く際は、購入できるのか電話などで確認した後に行くことをお勧めします。

おじさん
病院への受診が必要なんだったら、そこで薬を処方してもらった方が早いんじゃないの?
JIN
はい、その通りなんです(汗)
そのため、エパデールTはどんな人が購入するとメリットがあるのか未だに疑問です。

エパデールTの代替品は漢方薬

おじさん
それなら友人にも勧めにくいな(笑)
エパデールT以外だと中性脂肪に期待できるようなものはないんだよね?
JIN
漢方薬であれば、ありますよ(^^)

漢方薬は、症状のみから薬を導き出すのではなく、「体力の有無」や「患者の全身状態」を総合的に判断して薬を選びます。試してみて効果がなかった場合などは詳細なカウンセリングを専門の医師や薬剤師から受けることをお勧めしますが、比較的副作用リスクは低いため、まずは症状から当てはまる漢方薬を試してみることは可能です。

肥満・便秘・食欲旺盛・むくみ・中性脂肪が高い方におすすめはナイシトールZ

防風通聖散と呼ばれる漢方が入った「ナイシトールZ」は体力がある方で、以下の症状がある方に適しています。

  • 肥満
  • 便秘
  • 食欲旺盛
  • むくみ

太鼓腹の肥満タイプの方に適しています。

ただし、以下のような方は使用を控えて下さい。

  • 妊娠・授乳中
  • 虚弱体質
  • 胃腸が弱い(食欲不振・下痢など)
  • 汗をかきやすい
  • 高齢者
  • 尿が出にくい
  • 高血圧
  • 心臓病
  • 腎臓病
  • 甲状腺機能障害
  • 冷え性

また、長期連用は基本的に避けるべきです。

防風通聖散が入った漢方薬は他にもありますが、ナイシトールZは医療用で使用される薬と同量のエキス量が入った「満量処方」となっている点でお勧めです。エキス量が多いと言うことはそれだけ効果が期待できると言うことになります。

肥満・便秘・食欲旺盛・ストレス・中性脂肪が高い方におすすめはビスラットゴールドEX

大柴胡湯と呼ばれる漢方が入った「ビスラットゴールドEX」は体力がある方で、以下の症状がある方に適しています。

  • 肥満
  • 肩こり
  • ストレスによる症状(脇腹の張り、ため息、片頭痛など)

ただし、以下のような方は使用を控えて下さい。

  • 妊娠中
  • 虚弱体質
  • 胃腸が弱い(食欲不振・下痢など)
  • 冷え性

こちらの商品も長期連用には適していません。

ビスラットゴールドEXは、満量処方ではありませんが、医療用の大柴胡湯の6割のエキス量を含んでおり他の商品よりも高配合です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【第2類医薬品】ビスラット ゴールドEX(280錠)【KENPO_08】【ビスラットゴールド】
価格:4380円(税込、送料別) (2019/6/13時点)

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おじさん
ビスラットゴールドEXは、高血圧があっても使えるみたいだね。
仕事でストレスも結構あって、ため息は自然と出てること多いし、片頭痛も1カ月に数回くらいはあるから、これを試してみようかな。
JIN
大柴胡湯(ビスラットゴールドEX)を使用する場合は、次の受診日で良いのでかかりつけの先生に使用していることは伝えるようにして下さいね。

汗かきで疲れやすく、色白で中性脂肪が高い方におすすめはコッコアポL錠

防己黄耆湯と呼ばれる漢方が入った「コッコアポL錠」は体力が中等度以下で、以下の症状がある方に適しています。

  • 肥満
  • 汗かき
  • むくみ
  • 食欲不振
  • 冷え性

いわゆる水太りタイプの方に適しています。

ただし、以下のような方は使用を控えて下さい。

  • 妊娠中
  • 高齢者
  • 高血圧
  • 心臓病
  • 腎臓病

こちらの商品も長期連用は基本的に避けるべきです。

防己黄耆湯が入った他の漢方薬との違いは、「コッコアポL錠」は医療用で使用される防己黄耆湯と同量のエキス量が入った「満量処方」となっている点です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【あす楽】【第2類医薬品】コッコアポL錠 312錠
価格:2880円(税込、送料別) (2019/6/13時点)

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まとめ:エパデールTは高血圧の治療を受けている方は使えないのか?

エパデールTは高血圧治療を受けている方は使えません。

高血圧症で中性脂肪値も高い方は、エパデールTを試すのではなく、医師の治療を優先すべきです。

エパデールTは「脂質異常症」の方は使用できませんが、中性脂肪が基準値より高くても、脂質異常症とは診断されていなければ使用できます。

エパデールTが使えるのは「中性脂肪が150~300mg/dL」の方とされていますが、この範囲内でも脂質異常症と診断されている方は使用できません

インターネットでも購入できますが、購入するためには3カ月ごと血液検査をしたりするなど、非常にハードルが高いです。

中性脂肪を市販薬で改善したいなら漢方薬がお勧めですが、漢方薬は全身状態をみて薬を選ばなければいけないため、効果がなければ漢方専門薬局などで相談されることをお勧めします。

 

以上、「中高年の味方エパデールT!でも高血圧の人は使えないの?」でした。

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