高齢者が高血圧の薬を服用する際に注意すべき5つの事

高齢者と薬の画像

高齢者は、一般的には生理機能が低下しているため、慎重に薬剤を服用しなければなりません。

今回は、高齢者が高血圧の治療薬を服用する際に注意すべき点を記事にしました。

生理機能の低下に合わせて対策する

高齢者ではどのような機能が低下しているのか考えていきます。

腎機能・肝機能の低下

高齢者では、肝機能腎機能などが低下していることが少なくありません。

お薬の効果が切れるのは主に、肝臓で代謝(肝代謝)されるか、腎臓から尿として排泄(腎排泄)されるかのどちらかです。
(薬剤の種類により、肝代謝型か、腎消失型かのタイプが異なります。効果・効能が同じであっても、この消失経路のタイプが異なることがあります。自身の服用している薬剤がどちらなのか気になる場合は「添付文書情報メニュー」でご自身の服用されている薬を検索し、薬物動態の項を参照して頂くか、分かりにくい場合はかかりつけの医師や薬剤師に相談するようにして下さい。)

例えば、肝機能が低下している方が、肝代謝型の薬剤を健常者と同量を摂取すると、健常者よりも副作用が出現しやすくなるため、服用量を減量しなければいけないことがあります。
(薬剤には様々な特性があるため、必ずしも減量しなければいけない訳ではありません。)

つまり、高齢者は肝機能や腎機能が低下しているため、非高齢者よりも薬剤の量を減らして服用しなければいけないことがあります。

高齢者と一括りに言っても、肝機能や腎機能は個人差があります。

肝機能に関しては、血液検査でALT(GPT)、AST(GOP)、γーGPTなどの項目で、腎機能に関しては、尿検査で尿たんぱくを見たり、血液検査でBUNやeGFRなどの項目により判定することができます。

認知機能の低下

高齢者、高血圧の画像

高齢者では、もの忘れが多くなります。

さらに、高血圧症だけでなく様々な病気を併せ持っている場合が多く、服用すべき薬剤数が多くなっている事があります。

このような場合、「飲み忘れ」が問題となることが多いです。

ご家族の方などが定期的に、飲み忘れがないか確認することができればそれに越した事はないと思いますが、お薬を管理してくれる方が常にそばにいらっしゃる方ばかりではありません。

そのような場合には、高齢者でもご自身でお薬の管理をしなければいけません。

お薬の飲み忘れの対策や、飲み忘れてしまった場合の対応方法については、以下の記事をご参照下さい。

高血圧の薬を飲み忘れた時の対応方法

2018.05.11

前回、患者様がご自身でお薬の管理ができない理由がある場合は、「一包化」と言う手段があると言うことを書きました。

一包化とは何かと言うと、「服用時点毎に服用する薬を一包(1パック)にまとめる調剤方法」です。

例えば、朝食後に5種類の薬剤を服用しなければならない場合、その5種類の薬剤を1パックにまとめて入れて、朝食後はその1パックのみ服用すれば良いようにするのです。

服用している薬剤数が多い方は、飲み忘れが劇的に改善できる事もあります。

しかし、一包化には「医師の指示」が必要であり、薬剤自体が一包化自体ができなかったり(吸湿性が高い等の理由)、保険請求上の理由で一包化の必要性がない方にはできない場合もあります
(例えば、リウマチで手の指が動かしにくいなどの正当な理由がある場合は良いですが、PTPヒートから出すのが単純に面倒くさいなどの理由ではできない場合もあります。この判断は自治体によって異なります。ただし、薬局によっては保険を使って一包化できない場合であっても、実費を支払う事で一包化してもらうことができる場合もあります)

また、お薬カレンダーを使うと、自身で服用したかどうか、今服用しなければいけない薬は何なのかが一目で分かるので、とても便利です。

どうしても、ご自身でお薬の管理ができない方には、薬剤師が患者様のご自宅に訪問し、医師への確認の下でお薬の飲み忘れの調整、調剤した薬と市販薬などとの相互作用、飲み忘れがないように管理する方法の提案などをする「在宅業務」を行っている薬局もあります。

生活保護者などでなければ、患者負担も発生しますが、医師の指示があれば介護保険や医療保険が適応になります。

気になる方は、かかりつけの医師や薬剤師に相談してみましょう。

嚥下機能の低下

高齢者では、嚥下(えんげ)機能が低下していることも多いです。
(嚥下とは、口から胃まで送る運動のことを言います。)

薬剤によっては、胃まで到達せず、食道で止まってしまうと、食道潰瘍を発生しやすくする薬剤もあります。

錠剤では飲みにくい場合は、医師や薬剤師に相談して、薬剤によっては唾液で崩壊するタイプの錠剤や粉薬や、貼るタイプの貼付剤などもある場合があるので変更を検討してもらうようにしましょう。

その他、錠剤を服用しやすくする専用のゼリーと一緒に服用するのも良いです。

骨折の恐れ

高血圧症の薬が効きすぎて低血圧になると、ふらつきがでやすくなり、転倒による骨折が起こりやすくなります

高齢者は骨密度も低下している事が多いので、軽い打撲でも、骨折に繋がりやすいです。

低血圧によるふらつき以外にも、めまいや足のしびれがある等、転倒のリスクがある場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

過度の減塩や脱水により低血圧の恐れ

減塩で血圧は下がりやすくなります

さらに、体内に水分が不足している状態である脱水があると高血圧症の薬の効果は増強され、低血圧が起こりやすくなります

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脱水は風邪を引いた時の下痢嘔吐などでも起こりやすくなります。

高齢者の場合は、過度な減塩は避け、減塩をする場合は徐々に行い、脱水が起きないようにこまめに水分補給をするようにしましょう。

具体的な減塩の方法については、以下の記事を参考にしてみて下さい。

高血圧患者は必見!塩分の摂取量はどこまで減らすべきか?

2018.05.04

ただし、心不全患者等では、水分摂取について医師から制限されている場合もありますので、そのような場合は医師の指示に従って下さい。

また、経口補水液は脱水の改善や予防に適していますが、食塩を多く含むものもあるので高血圧症の方は過剰摂取に注意が必要な場合もあります。

高血圧症がある場合、経口補水液は薬剤師や登録販売者に確認の上で購入するようにしましょう。

 

以上、「高齢者が高血圧の薬を服用する際に注意すべき5つの事」でした。

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