高血圧治療薬を分類別に解説!交感神経抑制薬とは?

交感神経抑制薬の画像

今回は高血圧症の薬としては使用されることは少ないですが、妊娠中の高血圧症などには欠かせない薬剤である「交感神経抑制薬」について書きたいと思います。

交感神経抑制薬の作用の仕方

薬の作用の仕方は、一般の方が高血圧症を予防・改善するために必須なところではないため、簡潔にお伝えします。

難しく感じた場合は、読み飛ばして頂いて結構です。

交感神経抑制薬には、「α遮断薬」と「中枢性α2アゴニスト」「末梢性交感神経抑制薬」に分類されますが、末梢性交感神経抑制薬はほとんど処方されることはありませんので、この記事では割愛させていただきます。

α遮断薬

血管には交感神経から放出されたノルアドレナリンを受け取るα受容体と呼ばれるものが多く分布しています。

ノルアドレナリンα受容体に結合すると、血管が収縮するため、血流量は低下します。

心臓は、この血流量の低下を補おうとするため、心拍出量増加します。

これにより、血圧は上昇します。

α遮断薬は、α受容体ノルアドレナリンが結合するのを阻害するため、血圧は低下します。

中枢性αアゴニスト

脳や脊髄には中枢神経があり、中枢神経にはα受容体があります。

中枢神経α受容体を刺激すると、交感神経からノルアドレナリンが放出されるのを抑制します。

ノルアドレナリンは血圧を上昇させる物質であるため、ノルアドレナリンの放出を抑制することにより血圧は低下します。

中枢性αアゴニストは、延髄の中枢神経のα受容体刺激するため、血圧低下を示します。

交感神経抑制薬の主な製品

以下に交感神経抑制薬の主な製品を示します。

分類 一般名(※) 商品名(先発医薬品)
α遮断薬 プラゾシン塩酸塩 ミニプレス
ブナゾシン塩酸塩 デタントール
ウラピジル エブランチル
ドキサゾシンメシル酸塩 カルデナリン
中枢性αアゴニスト クロニジン塩酸塩 カタプレス
メチルドパ水和物 アルドメット

(※ 一般名とは、薬剤の主成分の名称となります。)

補足

ジェネリック医薬品(後発医薬品)の名称は

例えば、ドキサゾシン0.5mg「NP」のようになっていることが多く、

一般的には、「一般名+剤型+含量+会社名(屋号など)」(剤型とは薬の形態のこと)となっています。

しかし、名称が「一般名+剤型+含量+会社名(屋号など)」となっていないジェネリック医薬品があったり、主要な交感神経抑制薬のみここでは記載しているため、記載がない場合は「お薬検索[薬事典] – メディカルiタウン」で検索されると、一般名や分類などの情報を得ることができます。

交感神経抑制薬の特徴

交感神経抑制薬・高血圧の画像

α遮断薬

心臓や血管での有害事象(例えば、脳卒中や心筋梗塞など)に対して、改善効果や予防効果は証明されていないため、「高血圧治療ガイドライン2014」で最初に選択すべき薬剤(第一選択薬)には入っていません。

高血圧治療で最初に選択されるべき4種類の治療薬

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基本的には、高血圧症に対してα遮断薬を単独で使用するよりは、他の高血圧治療薬と併用して使用する場合が多いです。

長所

以下の作用があります。

  • LDLコレステロール値の低下
  • HDLコレステロール値の上昇
  • 中性脂肪(TG)の低下作用

早朝高血圧には、ドキサゾシン等の作用時間の長いα遮断薬を就寝前に服用すると効果的です。

早朝高血圧については、以下の記事を参考にして下さい。

血圧測定をしている方必見!血圧は測定する時間帯により変動する

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前立腺肥大症を改善する効果もあるため、高血圧症前立腺肥大症を併せ持っている場合は一石二鳥の効果があります。

短所

1日1回服用のものなど、長時間作用が持続するものではあまり起こりませんが、反射性頻脈が起こることがあります。

反射性頻脈については、以下の記事で書いています。

高血圧治療薬を分類別に解説!カルシウム拮抗薬とは?

2018.05.27

その他、起立性低血圧によるめまい動悸失神が起きることがあります。

中枢性αアゴニスト

処方頻度はα遮断薬よりも低めです。

眠気口の渇き倦怠感などの副作用が出やすく、他の薬剤が何らかの理由で使用できない場合や、他の薬剤を何種類か併用しても血圧をコントロールできない場合に処方されることが多いです。

メチルドパ水和物(アルドメット)は妊娠中に起きる高血圧症に有効で、立ちくらみ肝機能障害が起こることがあるので注意が必要です。

クロニジン塩酸塩(カタプレス)は、突然中止すると離脱症状(血圧の上昇頻脈いらいら感不安感など)が出ることがありますので、自己判断での中止は絶対しないようにして下さい。

 

以上、「高血圧治療薬を分類別に解説!交感神経抑制薬とは?」でした。

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